タフバインダー®
湿式材料ひび割れ・剝落抑制材
あらゆる湿式材料のひび割れ・剥落抑制効果を発揮
古くから繊維の効能(つなぎ効果・ひび割れ抑制効果・応力分散効果など)は認知され使用されてきましたが、物性をあげるために添加量を多くしたり、繊維の長さを長くすると「ダマ」が発生し「作業性の阻害」「仕上げ面への繊維の飛び出し」などの問題が起こりやすくなり、添加量を抑えて使用されてきました。
タフバインダー®は繊維単体での分散性の確保に努めた結果、今までの常識を破る「添加量」が可能になり「モルタル」などの諸物性向上に寄与する事が出来るようになりました。
製品概要
機能・特徴
- 優れた分散性
- 非常に優れた分散性を有しており、安定した品質を確保します。
- 優れた保水性
- ナイロン繊維自体のもつ水分で、施工時のドライアウトを抑制します。
- 作業性の改善
- 親水性に優れ、「こて滑り」、「こて切れ」を改善します。
- 幅広い使用用途
- 外壁モルタルはもちろん、吹き付け工法でも使用可能です。
東レ(株)ナイロン繊維についての詳しい情報や説明はこちら でご覧いただけます。
施工要領
施工要領
- 標準調合手順
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- 現場調合モルタルの場合
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- 砂にタフバインダー®と水を配合し、ミキサーで1~2分間練り混ぜる。
- セメントと残りの砂・水を配合し、2~3分間練り混ぜる。
- 既調合モルタルの場合
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- 少なめの既調合モルタルにタフバインダー®と水を配合し、ミキサーで1~2分間練り混ぜる。
- 残りの既調合モルタルを配合し、2~3分間練り混ぜる。
- 生モルタルの場合
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- ミキサー車にタフバインダー®を投入し、3~4分間高速回転させる。
- 練り舟による手練りの場合も同じ要領で進めて下さい。
- タフバインダー®は親水性繊維なので、事前に水につけると容易に分散(解繊)します。
- 特記仕様の場合はあらかじめ試験を行い適性をご確認下さい。
- タフバインダー®入りのモルタルはふつうのモルタルと同じ要領で施行できます。
- 使用条件によっては若干のひび割れが発生する場合があります。
- タフバインダー® 使用量の目安
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品名 サイズ 対象 袋 g数 1:3モルタル 15mm セメント1袋 1袋 50g 1:2モルタル 10mmまたは15mm セメント1袋 1袋 50g 1:1モルタル 5mmまたは10mm セメント1袋 1袋 50g 木造用軽量モルタル 15mm 軽モル1袋(25kg) 1/2袋 25g 基礎レベラー 5mmまたは10mm レベラー1袋(25kg) 1/2袋 25g <下地調整> 塗厚 10mm以上 15mm 補修材1袋(25kg) 1/3~1/2袋 17~25g 塗厚 3mm~10mm 10mmまたは15mm 補修材1袋(25kg) 1/3~1/2袋 17~25g 塗厚 3mm以下 5mm 補修材1袋(25kg) 1/3~1/2袋 17~25g 石膏プラスター 10mmまたは15mm 既調合1袋(20kg) 1/2袋 25g <仕上材> 現場調合 しっくい 5mm 消石灰(25kg) 3~4袋 150~200g 既調合 しっくい 5mm 既調合1袋(25kg) 1/3~1/2袋 17~25g 溶剤系 仕上げ材 5mm 1缶(20kg) 1/5~1/3袋 10~17g <タイル張付モルタル> モザイクタイル 10mmまたは5mm セメント2袋+硅砂5号1袋 1袋 50g 二丁掛けタイル 10mmまたは5mm セメント2袋+硅砂4号1袋 1袋 50g - 張付モルタルの調合は代表例で、既調合製品は1袋に1/2袋が目安です。
- 上記の添加量はあくまで初めて使用される方々への目安です。
- タフバインダー®の特性
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- フロー(柔らかさ)が高い場合は良く分散しますので、厚みによって長さを変えて下さい。
- フローが低い場合は繊維長を1ランク下げて使用すれば分散が確保できます。
- 塗厚によって繊維長が変わりますが(厚い→薄い=15~5)、硬さによっては繊維長を短くして下さい。
- 塗厚が厚い場合でも固練りの場合は、10mmでの使用も考えて下さい。職人さんの好みの柔らかさが違いますので、最初は何種類か試して下さい。
- 繊維長を短くしても性能に大差はありません。ちなみに、タフバインダー®50gで15mmは500万本、10mmは750万本の繊維数です。
- 塗厚と繊維長の関係
- 塗厚:薄い→厚い=繊維長:短→長